掲載日 : [2017-11-29] 照会数 : 8406
<KTX京江線>〞五輪への足〟おまかせ!!…ソウルから日帰りOK
平昌冬季五輪会場への主要交通手段となるソウル‐江陵間の高速鉄道「KTX」(京江線)が完成し、21日、海外メディアを対象に試乗会を行った。12月22日開業する。最高速度250㎞で運行。ソウル市内から五輪会場の最寄り駅まで1時間台で結び、日帰りで往復できるようになる。
12月22日開業
五輪開催にあわせて韓国有数の山岳地帯を貫く約120㎞の鉄道路線を建設。途中長さ約22㎞のトンネルがあり、総工費は約3兆7000億ウォン。既存の路線と連結し、ソウル市内から雪上、そり競技の会場近くの珍富駅まで最速70分、氷上競技会場の江陵駅までは86分で結ぶ。五輪期間中は1日51本運行し、一部の列車は仁川空港まで直通させる。
五輪会場現地の宿泊施設が不足する中、KTX京江線開通により、ソウルからの日帰り可能となり、平昌五輪組織委員会では安堵が広がっている。
KTXの車両は設計上時速330㎞まで出せるが、既存路線では在来線のダイヤを縫って運行するため、仁川空港から江陵駅までは2時間23分と2倍以上となった。
運賃と本数確定
12月22日に開業するKTX京江線のソウル〜江陵間の運賃が2万7600ウォンに確定した。また、平昌五輪特別輸送期間(2018年1月26日〜3月22日)を除き、通常時の運行本数は片道基準で平日18本、週末26本に決まった。江陵駅までの所要時間は清涼里から1時間26分、ソウル駅からだと1時間54分。
国土交通部と韓国鉄道公社(コレール)が21日、確定・発表した。運賃はソウル駅〜江陵駅は2万7600ウォン、清涼里駅〜江陵駅は2万6000ウォンだ。冬季五輪期間中に運行する仁川空港駅〜江陵駅は4万700ウォンだ。
通常運行時の始発駅は、ソウル駅と清涼里駅に決まった。ソウル駅では、平日と週末のいずれも1日10本ずつ出発し、清涼里駅は平日8本、週末は16本出発する。
清涼里駅はすべての江陵行きKTXが停車するロータリー駅とし、今後、往十里駅などと連結するハブ駅になる。
停車駅はソウル、清涼里、上鳳、楊平、萬鍾、横城、屯内、平昌、珍富、江陵の10駅。
冬季五輪が開催される来年2月には仁川空港から16本、ソウル駅と清涼里駅から各10本、上鳳駅から15本など、1日51本と大幅に増便し、クライアントの事前輸送期間(1月26〜31日)と冬季パラリンピック期間(3月1〜22日)にも平日20本、週末30本と運行本数を増やす。
前売り割引も
国土交通部とコレールは五輪期間中にあたる2018年2月1から2月28日までのKTX京江線乗車券を12月1日からコレールのスマートフォン専用アプリ「コレールトーク」と公式ホームページ、駅の窓口で前売りを開始すると21日、明らかにした。
前売り期間に購入すると、料金が20%割引きとなる。また各五輪競技のチケットがあれば、KTXの駅(珍富、江陵)から競技場までのシャトルバスが無料で利用できる。
海外からの訪問客が集中する期間(2月1〜9日、2月25〜28日)には、1日8本、仁川空港〜珍富駅までノンストップで直行する。五輪期間中、ソウルから日帰りで観戦できるよう、江陵駅始発の清涼里行きのKTXは深夜1時まで運行する。また、KTX利用客が次の目的地まで簡単に行くことができるよう江陵駅にはレンタカーハウスを設け、カーシェアリングやバスなどの連携交通手段も確保される。
(2017.11.29 民団新聞)