掲載日 : [2016-03-16] 照会数 : 4097
還暦迎えた韓国証券市場…世界13位に成長
韓国証券市場が3日で60周年を迎え、同日ソウル市汝矣島の63ビルで金融、財界、政界関係者が集う中、記念式典が持たれた。韓国証券市場は6・25韓国戦争の傷がまだ癒えていない1956年3月3日、ソウル明洞に大韓証券取引所が開かれたのが始まりで、当時の上場企業数はわずか12社だった。
当時の京城紡織(現・京紡)、大韓海運公社(韓進海運)、大韓造船公社(韓進重工業)、韓国輸送(CJ大韓通運)は商号を変更しながら上場を維持している。朝興銀行(新韓金融持株)や興業銀行(ウリィ銀行)、韓国商業銀行(ウリィ銀行)、韓国貯蓄銀行(SC銀行)は買収・統廃合によって上場が廃止された。
韓国証券市場は施設や環境の不具合もあって初期資料がほとんど残っておらず、65年になってからようやく時価総額が集計され始めた。
開始当時こそ貧弱だったが韓国経済の奇跡的な成長に後押しされ証券市場は急成長した。12社だった上場企業は現在、1929社に増え、65年当時150億ウォンに過ぎなかった時価総額は1440兆ウォン台に膨らみ、時価総額基準で世界13位の大型証券市場に成長した。97年の通貨危機や08年のリーマンショックで大きく揺れたが、すぐに克服した。
しかし最近になってその躍動性を失い停滞の兆しが見えているとの指摘を受けている。韓国経済が低成長局面に転じているため証券市場の低迷が長びいているためだ。
(2016.3.16 民団新聞)