掲載日 : [2016-04-06] 照会数 : 4353
デジタル金融で飛躍へ…新韓金融持株会社が株主総会
[ 新韓金融持株会社の株主総会であいさつする韓東禹会長 ]
純益2兆ウォン超配当過去最高に
新韓金融持株会社(韓東禹会長)の第15期定期株主総会が3月24日、ソウル中区の同行本店ホールで開催され、1株あたりの配当額が創業以来初めて1000ウォンを突破した。韓会長は今年の課題として1,便利で安全なデジタル金融大手2,アジア中心の新たなグローバル成長動力の確保3,低成長と外部からの衝撃に対備した先制的なリスク管理を掲げた。
新韓金融は15年度、21・6%から24%に配当性向を高め、配当総額が6310億ウォンとなって、1株当たりで創業以来初めて1200ウォンを記録した。昨年の年間純利益は2兆4459億ウォンに。
総会では▽15期財務諸表と連結財務諸表承認▽定款一部変更▽理事選任▽監査委員会委員選任などの各案件が原案通り可決された。
韓会長は今年のキーワードとして1,デジタル金融2,グローバル進出3,リスク管理の3点を挙げ、低成長・低金利という困難が続く金融環境を克服し、より大きな飛躍をめざすことを明らかにした。
その筆頭が「デジタル金融」だ。新韓は今年初め、持株会社の人事改編でシナジー推進チーム傘下にあったスマート金融チームを「デジタル戦略チーム」として独立させた。同チームは本来の業務であるデジタル金融のリサーチに合わせ、新事業発掘機能を強化し、グループ会社の新事業と連携推進を統括していく。このため、チーム員も増員した。
新韓銀行は昨年、国内モバイル専門銀行の先導者として大きな一歩を踏み出した。ソニーバンクとデジタルキオスクの発足によって国内初の非対面実名確認で口座開設を可能にし、韓国金融界に新風を吹きこんだ。
第2に掲げた「グローバル進出」では、ここ数年間にわたって東南アジア、カザフスタンなどにおける「現地化」「選択と集中」「拠点の確保」という海外進出戦略で、昨年のグローバル損益の比重を10%台(銀行基準)に成長させた。今後は19カ国151都市を中心に、カード、金融投資、生命保険など非銀行部門も進出していく。
金融機関の健全性を高めるため、低成長と外部衝撃に備えたリスク管理能力の強化も図る。
(2016.4.6 民団新聞)