掲載日 : [2016-05-25] 照会数 : 6671
新委員長に李煕範氏…18年平昌冬季五輪組織委
[ 李熙範委員長 ]
2018年平昌冬季五輪・パラリンピック組織委員会の新委員長に就任した李煕範元産業通商資源部長官が20日、ソウルで会見し、「平昌五輪が歴史に長く残る大会になるよう全力を尽くす」と述べた。
大会開催まで2年を切った中で趙亮鎬委員長の突然の辞任を受け、李氏が就任。李委員長は「開幕までの残された時間は多くないが、遅すぎることもない」とした上で、「この期間を集中して成功へ尽くす」と強調した。また「可能な範囲内で予算を節約して経済的な五輪にしたい」とも語った。
国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のリンドベリ委員長も同席し、李氏の就任を祝うとともに、平昌五輪の準備について、「趙亮鎬前委員長の時から多くの成果があり進展している」と評価。李氏についても、「2日間にわたり対話したが良いリーダーになると確信した」と語った。
競技場建設の遅れや開幕2年を前に組織委のトップが交代したことに対し懸念の声が上がっていたが、李氏は就任後、直ちに平昌、江陵、旌善の各競技場建設現場を視察した。
「もちろん、進展状況に100%満足はできないが、失望することもない。大会会場を予定通りに予算内で完成させられる」と力説した。
メーン競技場来月にも着工
開会式や閉会式が行われるメーンスタジアムの本工事が早ければ6月末に始まる。当初の設計を一部修正したことで着工が先延ばしされていたが、開催地の江原道が2月に設計変更の行政手続きを終えたことでめどが立った。
国から558億ウォン、道から524億ウォン、平昌五輪組織委から327億ウォンなど合計1477億ウォンが投じられる。17年9月に完工予定。
メーンスタジアムはこれまで、場所の変更や事業予算の分担、設計変更などの問題により着工時期が遅れていた。
設計変更により、施設の面積は5万8400平方㍍から5万5600平方㍍に縮小し、収容人数も4万人から3万5000人に減らした。
(2016.5.25 民団新聞)