掲載日 : [2016-05-11] 照会数 : 6335
<金剛学園>韓日またぐ人材育成…創立70周年で誓う
[ 金漢翊さん(右から2人目)をはじめとする功労者 ]
【大阪】学校法人金剛学園(趙榮吉理事長、成始烈校長)が10日、創立70周年を迎え、同学園体育館で記念式典を開催した。式典には河泰允駐大阪総領事はじめ朴寛用在外同胞財団諮問委員長、呉公太民団中央本部団長、鄭鉉権民団大阪本部団長らのほか歴代理事長らを来賓に迎え、教職員、在校生らあわせて300人が参加した。
式典でははじめに創立70周年記念映像を鑑賞した。
あいさつに立った趙理事長は小・中・高と12年間、同学園で学んだ過去を振り返り、「学園の良さはなんといっても家庭的なところ。クラスメイトや先輩、後輩とは兄弟のように育った。先人たちの遺志を引き継ぎ、学園をより一層発展させていく」と表明。成校長は「これからも韓国と日本、2つの国に役立つ人材を育てるため尽力していく」と決意を語った。
呉団長は「民団としても今後の100年を見据え、これまで以上に本腰を入れて民族教育に取り組み、金剛学園はじめ民族学校のさらなる強化、改善のために積極的に支援していく」と述べた。 鄭団長も「70周年を新たな起点として、理事長、校長を中心に民族教育をさらに発展させるとともに、時代のニーズに応えられるより魅力ある民族学校に育ててくれることを期待している」と祝福した。
このほか、河総領事と朴諮問委員長から「国際社会で力強く活躍できる人物になってほしい」と激励の言葉があった。
在校生を代表し、金慧玟さん(高校3年)が感謝のことばを述べたあと、民族教育に貢献、尽力してきた金漢翊第8代理事長ら10人に大韓民国副総理兼教育部長官感謝状、12人に金剛学園理事長感謝牌がそれぞれ贈られた。
記念公演では、同学園卒業生で大阪出身のソウル・ゴスペルシンガーのMihye(朴美恵)、同じく卒業生のミン・ミファ(閔美和)、ミン・ヨンチ(閔栄治)さんによる歌やチャンゴ演奏が披露された。
同学園は1946年、大阪市西成区で西成朝鮮小学校(ウリハッキョ)として開校。51年には日本政府から一条校として認可を受けた。また、韓国政府からも61年、最初の海外韓国学校として認可された。現在、海外の韓国学校は32校を数える。
(2016.5.11 民団新聞)