掲載日 : [2019-08-07] 照会数 : 10965
秋田で東北6県初の合同オリニキャンプ
[ タル(仮面)づくりに挑戦しできあがった仮面を手に記念撮影をするオリニキャンプの参加者と指導に当たった先輩たち ]
[ 仮面づくりを楽しむオリニたち ]
【秋田】民団東北地方協議会合同主催のオリニ(子ども)サマーキャンプ「第1回林間学校IN田沢湖」が7月31日までの3日間、秋田県田沢湖キャンプ場で開催された。同地協では同胞過疎地域の東北全体で次世代育成を真剣に考え、自然体験が満喫できる地域の特性を生かそうと、民団秋田本部が手を挙げ、主管として準備を進めた。
青森、秋田、岩手、山形、福島、宮城のオリニ35人と運営にあたった民団関係者併せて70人が一堂に会した。開校式で東北地方協議会会長の金政郁宮城本部団長は「初の東北合同の次世代育成事業の成功へ入念な準備をした秋田に感謝します。とにかく2泊3日間、東北のお友だちを沢山作っておもいっきり楽しんで下さい」と挨拶した。
金光植駐仙台韓国領事も「東北6県から同胞オリニが集まりました。韓日の懸け橋をめざし韓日の文化を学び、そして自然に恵まれた田沢湖で楽しい思い出を作って下さい」と励ました。
初日はカヌ‐体験、野外炊飯(カレー作り)、翌日はトレッキング、ラフティング、ゴムボート川下り、バーベキュー、花火大会、3日目は李元烈仙台韓国教育院長による韓国工芸教室でタル(仮面)作りを体験し、雄大な自然の中で友情を広げた。
閉校式で夫人とともに孫を参加させた車壽鎔民団山形本部常任顧問は「東北の次世代たちが縦と横の関係を厚くできて素晴らしい林間学校だった」と絶賛した。趙重憲青森本部団長も「東北の友情を繋ぐ、初の合同開催だったが、今後も継続しよう」と呼びかけた。
青森から参加した李貴雄さん(高1)は「これまで他県の仲間と交流する機会がなかったので、とても良い経験になった。韓国人同士の触れあいはすばらしいと実感した」と感想を述べた。山形から参加した延川裕真さん(小5)も「仲間と協力する楽しさを自然の中で学びました」と喜んだ。
過去にオリニジャンボリーや次世代行事に参加して育った中・高・大学生も多く、低学年のオリニたちを率先して面倒を担当し、先輩らしさを発揮していた。
(2019.08.07 民団新聞)