掲載日 : [2019-09-25] 照会数 : 10444
青年会'故郷訪問‐ルーツ知る… 68人、貴重な体験
[ 故郷訪問団全員で記念撮影 ]
在日韓国青年会(鄭昇栄中央本部会長)のルーツを知る旅「故郷訪問団」が20~23日の4日間、ソウル市と各地方で実施され、参加者は自身のルーツである縁地を訪れたほか、交流パーティーなどで連帯を広げた。鄭会長は「同世代との交流を楽しみ、各自がルーツを知る契機になったと思う。また、韓日関係が悪化している時だからこそ、母国を訪れ、現地青年と交流したことは貴重な体験になったはず」と手ごたえを話した。
「故郷訪問団」は、非会員や日本国籍同胞にも青年会の存在をアナウンスし、新規会員の発掘と定着を図るのが目的。対象を会員に限定したところ、68人が参加。新規会員登録者も多く含まれている。在外同胞財団が後援、大韓航空をはじめ、各在日道民会や韓国の各地方自治体が協力した。
初日、各空港からソウルに到着後、景福宮や北村韓屋村などを観光した。夜の開会式で鄭会長は「新たな仲間と出会い、ルーツの意味を自分たちで見つけ出してほしい」と呼びかけ、李民晧・統一日報ソウル支社長が「在日同胞の母国への貢献」について講演した。
2日目からは、1泊2日で昌原、安東、順天、全州、大田、済州の6グループに分かれて先祖の縁地を訪問。コーディネーター同伴で2日間にわたり、フィールドワークを行い、道庁訪問や現地青年との交流会も持った。
最終日には各グループ代表が訪問発表。それぞれ「在日としてのアイデンティティーが強まった」との感想が相次いだ。今回、新規会員登録した李優志さん(27・東京)は本籍地の慶尚南道訪問は初めて。「ルーツを自分で調べることに意義を感じた」と発表した。
(2019.09.25 民団新聞)