
世界的なバイオリン製作者・陳昌鉉さんの命日(2012年5月13日)を祈念して、東京都内の霊園で墓前演奏が行われた=写真。
陳さんと親交のあった在日韓国人2世の金鐘福さん(福井県在住)は、13年に遺族から陳さん遺作のバイオリンを譲り受け、母の名にちなんで「鳳仙花」と名付け、地元出身の演奏家にバイオリンを貸出し、県内外各地で無料の「出前演奏会」(鳳仙花を愛する会)を開催してきた。
今年は、陳昌鉉さんがフィラデルフィアにおけるバイオリン・ビオラ・チェロ製作者コンクール5部門でゴールドメダルを受賞して50周年にあたる。また、鳳仙花の会における出張演奏60回目を記念して、金さんが発起人となり墓前演奏会が実現した。炎天下の中、陳さんの夫人・李南伊さん、子息で弦楽器弓製作者の陳昌龍さん、慶尚北道婦人会の友人たちが参加して、バイオリン演奏家の李文佳さん、孫尚卿さんによる「鳳仙花」などの演奏に耳を傾けた。
墓前演奏した李文佳さんは「陳昌鉉先生の墓前で、50年前のゴールドメダル受賞の偉業に思いをはせながら、遺作のバイオリンで演奏できたことを心から光栄に思う」と述べた。