
在外同胞庁は「今月の在外同胞」(4月)に元民団中央団長の曺圭訓氏(1906~2000)を選定した=写真。
中央本部の第7代、8代団長を務めた曺圭訓氏は、49年に私財を投じて当時の大韓民国駐日代表部を東京銀座一等地の著名ビルに、公使館邸を目黒に設けた。
64年には大阪に白頭学院(現建国幼・小・中・高)、故郷の済州道に朝天中学校を設立するなど教育振興にも力を注いだ。
曺圭訓氏は、教育者だった父親が失踪し、9歳の時に母親も失った。引き取られた先の母親の実家も破産。二度の家庭崩壊を味わっている。
教育者を夢見て師範学校を目指したが学費がないため、働きながら学校に行こうと渡日した。長年の思いを解放後の短い期間で一挙に結実させた。
2011年には、解放直後の民族教育主導、民団の基盤造成をはじめ在日同胞社会発展に寄与した功績を認められ、最高国民勲章である無窮花章を受章した。
在外同胞庁の金炅俠庁長は「曺圭訓団長は自らの人生を同胞社会と祖国のために捧げた。その努力は今日の在日韓国人社会と母国をつなぐ基盤となった」と説明、「そうした人生や功績が広く知られることを願って今月の在外同胞に選定した」と述べた。