掲載日 : [2018-10-31] 照会数 : 5680
名古屋まつり、35年ぶりに復活「朝鮮通信使隊」…民団、総領事館、日韓協が協力
[ 民団と総領事館、日韓協合同の「朝鮮通信使隊」 ]
【愛知】第64回名古屋まつり(名古屋まつり協進会主催)で「朝鮮通信使隊」が約35年ぶりに復活した。朝鮮通信使がユネスコ世界記憶遺産に登録されてから1年になったのを記念して民団愛知本部(朴茂安団長)、駐名古屋韓国総領事館(鄭煥星総領事)、名古屋日韓親善協会(斉藤実会長)などが共催した。
「朝鮮通信使隊」はまつり初日の20日、「スポーツ・文化パレード」の一角として登場。先頭の「雨森芳洲」は斉藤会長、「正使」には鄭総領事が扮した。「副使」は朴団長が担い、それぞれの輿を連ねた約50人規模の再現行列は名古屋駅前から矢場町までの目抜き通り約3㌔を練り歩いた。
名古屋まつりは同市の秋を彩る最大規模のイベントで、1955年から始まった。呼びもののパレードは市指定文化財「山車揃」と市文化財の「神楽揃」が牽引。「朝鮮通信使隊」が加わった「スポーツ・文化パレード」の後には名古屋市ゆかりの戦国武将3人(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が「郷土英傑行列」としてしんがりを務めた。
「朝鮮通信使隊」は83年10月、当時の愛知県韓国人青年経済会(現青商)が第30回まつりに参加したのが始まり。当時は日本のメディアでも大きく報道された。
先人の思い継ぐ
35年ぶりの復活について民団愛知本部は「江戸時代の朝鮮通信使は韓日の友好交流を支えるため、約4000㌔に及ぶ苦難の旅をした。民団としても先人たちのこうした思いを未来へつなげてていきたいと思って各機関と協力し合って実現した」と話している。
(2018.10.31 民団新聞)