掲載日 : [2020-08-13] 照会数 : 6471
次世代教育活性化へ…横浜総領事館が民団、教育院とセミナー
[ 基調講演を行う東京学芸大学の李修京教授(右) ]
「実質的な方案つくる」
【神奈川】同胞社会の次世代育成をテーマに駐横浜総領事館(尹喜粲総領事)は7月28日、民団神奈川本部・神奈川韓国綜合教育院とともに横浜市で「同胞教育活性化方案セミナー」を開催した。新型コロナウイルス対策のため参席者は民団と神奈川韓国綜合教育院の関係者、韓国語講師など10人に限定した。
基調講演に立った李修京東京学芸大学教授は「グローカル市民教育」の必要性を提起した。これは世界規模の「グローバル」と地元・地域を意味する「ローカル」を掛け合わせた造語。在日1世の祖国貢献と日本で懸命に生きた同胞の足跡について教育し、同胞も日本人も共に韓国語と韓流文化を楽しめる地域コミュニティーの拠点施設としての役割を神奈川韓国綜合教育院に求めた。
引き続いての主題発表では、在日同胞の民族教育で教育院と民団に中心的な役割を求める声や、教育院施設を売却してアクセシビリティの便利な韓国人密集地域または横浜駅近くに移転するべきだという提案もあった。
尹総領事は「これから教育院と民団、総領事館が力を合わせ実質的な方案を作成していく予定」と述べた。民団神奈川本部の李順載団長は「神奈川韓国綜合教育院の存在と、民族教育の重要性を再認識する有意義な時間だった」と締めくくった。
(2020.08.13 民団新聞)