掲載日 : [2021-05-26] 照会数 : 3818
旧青山トンネル工事犠牲者悼む…三重日韓協と民団共催
[ 祭壇に献花する殷慶基団長 ]
【三重】1920年代後半、大阪から伊勢までを一本のレールで結ぶ青山隧道の工事中に犠牲となった同胞8人と日本人8人を偲ぶ「旧青山トンネル工事殉難者慰霊祭」が12日、名賀郡青山町伊勢路の供養塔前で営まれた。民団三重本部(殷慶基団長)と三重県日韓親善協会(山口久彦会長)が共催。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小した。
同胞犠牲者の存在は青山町立青山中学校の生徒たちが旧青山トンネルの歴史を調査する中、02年に明らかとなった。事実を知った民団は同胞を含む16人の犠牲者を供養していくことが必要と、04年から慰霊祭を執り行ってきた。今年で18回目。
殷団長は「コロナ禍により今日の慰霊祭は縮小したが、継続事業として20年、30年とこれからも続けていく」と追悼辞を述べた。
青山町善福時住職の読経が流れる中、殷団長はじめ県日韓協の的場昭二事務局長、近畿日本鉄道の辻本敬也名張駅長、婦人会三重本部の尹栄子会長、三重韓商の兪柄煥会長ら20人余りが焼香し、冥福を祈った。