在日韓人歴史資料館
韓国中央会館 1Fロビーで
解放直後の1946年、山口県の仙崎港から帰国を急ぐたくさんの同胞たち。チャーターした小舟の上から太極旗を振って別れを告げている。博多港では45年11月、「帰国同胞救護会」事務所前で記念撮影する若き自治隊員の表情がりりしい。
解放1周年を祝う熊本、兵庫、福井、山形など各地の同胞たちも太極旗を手に喜びの表情を見せている。解放20周年「中央民衆大会」への参加を呼びかけるポスターも含め17点を展示。同学芸員の李美愛さんは「解放直後の混乱期、同胞の心を一つにしたのが太極旗だ」と説明した。
手前のガラスケースには植民地統治下にあった近代朝鮮の暮らし、風俗、自然の風景などをうかがい知ることのできる貴重な書籍と絵葉書を展示している。いずれも丁宗鐵氏(日本薬科大学学長)が寄贈した。
展示は9月中旬まで。
(2019.08.28 民団新聞)