掲載日 : [2019-05-11] 照会数 : 6068
『創立70年誌』を発刊… 更生保護法人 善隣厚生会
更生保護法人善隣厚生会(李秀夫理事長)はこのほど、発足からの歩みを振り返る『創立70周年記念誌』(A4版80㌻)を発行した。
会の前身は1948年に創立された「在日本大韓人厚生会」(趙晟基理事長)。解放直後の混乱のさなか、生活に困窮した在日韓国人の救済補導と麻薬患者の更生、および韓日両民族の友好親善を主な目的として発足した。当時は授産所や診療所も併設していた。50年には厚生省復員局の要請で巣鴨プリズン韓国人BC級戦犯出所者を受け入れたこともある。
52年から日本人の保護収容者が同胞数を上回るようになった。サンフランシスコ講和条約の発効を機に韓日両民族の融和親善を図る事を目的とする「社団法人善隣厚生会」と名称変更した。
「地域に支えられ共に生きる」をモットーに地元更生保護団体との連携を密にしてきた。対象者による自主的な地域清掃、絵手紙教室や餅つき大会などの社会奉仕も実を結び、3年前の老朽化した施設の全面建て替え工事のときは近隣から反対が起こらなかった。
李理事長はこの間の功績が認められ、昨年春の褒章で藍綬褒章を受章した。
(2019.05.10 民団新聞)