掲載日 : [2020-08-13] 照会数 : 5525
「群馬の森」追悼碑訴訟、年内に結審へ
[ 群馬県立公園「群馬の森」(高崎市)に建立されている韓国・朝鮮人犠牲者追悼碑 ]
【群馬】群馬県立公園「群馬の森」(高崎市)に建立されている韓国・朝鮮人犠牲者追悼碑「記憶 反省 そして友好」の設置期間更新の不許可をめぐる第5回口頭弁論が9月10日、東京高裁で行われる。控訴審は年内で結審し、来年には判決が言い渡される見込み。
追悼碑は韓半島から労務動員され、県内各地の労働現場で過酷な労働を強いられ、命を落とした韓国・朝鮮人を追悼するため04年3月、県の許可を得て建立された。設置期間は10年。「設置許可施設については、宗教的・政治的行為及び管理を行わないものとする」との条件が付された。
追悼碑の存在が知られるようになると、ネットなどに「自虐史観」「反日だ」などとして非難の的に。県議会は14年6月、設置許可の取り消しを求める請願を採択した。県は「碑が紛争を起こしている」として自主撤去を求めるようになった。
追悼碑を管理する市民団体「守る会」は14年11月、処分の取り消しと許可の更新を求める行政訴訟を起こした。前橋地裁は18年2月、県の裁量権行使に逸脱乱用があったとして不許可処分を取り消した。県は控訴審でも「群馬の森からの追悼碑の撤去」を主張し、裁判所の「和解勧試」に応じようとしなかった。
(2020.08.13 民団新聞)