掲載日 : [2020-09-16] 照会数 : 10546
民団大阪「団員慰問事業」 生野中央支部で開始
[ 生野中央支部 ]
[ 玄忠昊支団長に米券を託す朴守烈さん(左) ]
【大阪】民団大阪本部が府内の全家庭を対象に推進している「団員慰問事業」が12日、「敬老の日」のお祝いを兼ねた生野中央支部(玄忠昊支団長)を皮切りにスタートした。
同支部の役員と実務者17人に本部からの応援部隊7人が加わり、総勢24人で10班を構成。この日は1日がかりで合わせて334世帯を訪問した。各班とも日ごろの民団への協力に感謝の思いを込めて民団本部が用意した韓国食品セットに加え、同支部が独自に用意したお祝いの特製タンブラーと団員有志提供のお米券を手渡した。
「新型コロナでおかわりありませんか」。こう問いかけると、団員からは「はい、大丈夫です。暑い中大変やね」「わざわざ訪ねてきてくれてありがとう」「こんなによくしてもらっていいの」と逆にねぎらいの言葉が返ってきた。
玄支団長は「1年に1回ぐらいは団員への家庭訪問を実現したかったので、今回実現できてとても満足している。今後も毎年実施できるように努力したい」と感想を語った。民団大阪本部からは呉龍浩団長も昼休憩の時間を利用して激励に訪れた。
このほか、民団豊能支部(金一龍支団長)が12、13日、生野西支部(鄭康実支団長)も14日に家庭訪問を実施した。このほかの各支部も11月にかけての訪問へ準備を急いでいる。
団員の朴守烈氏 米券100万円寄附
【大阪】民団生野中央支部が同胞高齢者宅に届けた各2000円の米券は団員の朴守烈さん(76、同支部執行委員)が寄付した。総額にして100万円。朴さんは「敬老会に合わせて、少しでもお年寄りの役に立てればと支部に持参した」と述べた。
朴さんは婦人会生野北(現生野中央)支部会長当時、婦人会大阪本部(余玉善会長=当時)が主催したヘルパー2級養成講座を受講し、資格取得。「お年寄りに喜んでもらえるのが生きがい」となり、50歳過ぎてからパートに就いた。
朴さんは高齢化とともに日本語を忘れ、韓国語しかしゃべれないお年寄りからいまも引き合いが多い。掃除、洗濯、買いものなどの家事手伝いから下の世話までやって時給1400~1500円ほど。寄付した100万円は「いままで20年間、こつこつと貯めたもの」という。
朴さんは近隣の今里新地周辺を担当し、ひとりで約10世帯を家庭訪問した。
(2020.09.16 民団新聞)