掲載日 : [2017-08-15] 照会数 : 11019
原爆忌「慰霊歌」捧げ…広島団長「世界平和の先頭に」
[ 韓国人原爆慰霊碑の前で「慰霊歌」を捧げる婦人会広島県本部のメンバー ]
【広島】第48回韓国人原爆犠牲者慰霊祭が5日、広島平和公園内の韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で執り行われた。民団広島県本部(李英俊団長)が主催し、民団中央本部の呉公太団長や元駐日大使の申 秀氏、中国地協の団長ら約330人が参列した。また、翌日には公明党の山口那津男代表らも同慰霊碑を訪れ献花した。
原爆投下から72年を迎え、今年死没者名簿に新たに11人が追加され、合計2734人が奉納された。李団長は「世界平和のために努力していくことを約束し、民団が韓日友好や同胞社会のために先頭に立っていく」と宣言した。
中央本部の呉団長は「核開発を止めない北韓は、在日同胞の安定した生活に悪影響を与えている。どんなことがあっても核開発を止めさせなければならない」と述べた上で、「7月の国連決議で採択された『核兵器禁止条約』に韓国と日本が賛成しなかった。両国が賛成するよう努力する」と誓った。このほか、駐広島総領事館の徐張恩総領事、韓国原爆犠牲者協会の李光基理事が追悼辞を読んだ。
婦人会広島県本部(文松子会長)会員による「慰霊歌」も捧げられ、献花をもって幕を閉じた。慰霊祭終了後、駐広島総領事館主催の追悼午餐会も開催された。
午餐会で呉団長は、「長崎には韓国人原爆犠牲者慰霊碑がない。参席した国会議員、県会、市会議員らに建立支援をお願いしたい」と訴え、賛同の拍手を受けた。
(2017.8.15 民団新聞)