掲載日 : [2019-08-07] 照会数 : 5837
オペラ仲間など 鄭香均さんを偲ぶ
[ 鄭香均さんのオペラ仲間たち ]
予想上回る80人
「当然の法理」に挑戦し、最高裁まで争った元東京都の保健婦、故鄭香均さん(69)を偲ぶ会が7月26日、東京・千代田区の在日本韓国YMCAであった。鄭さんと親交の深かった崔勝久さんをはじめとする友人一同が呼びかけた。会場は40人を想定していたが、最終的には80人にふくれあがった。
鄭さんは晩年、大好きなオペラに情熱を燃やしていた。冒頭、ベートーベン作曲の歌曲「アデライーデ」(君を愛す)を歌唱する珍しい動画が流された。
鄭さんの自宅を訪れた稲城市民オペラの歌仲間によれば「レッスンを終えて鄭さんのつくる美味しい手料理をごちそうになるのが最大の楽しみ」だったという。鄭さんと一緒にカナダに旅行した仲間も、「朝・昼・晩と発声練習を欠かさなかった」と振り返った。
職場仲間の一人は「普段はとてもおだやかな性格。でも、内に秘めた強さは際立っていて、いざというときでも、ものごとに動じなかった」と思い出を語った。
(2019.08.07 民団新聞)