
座・高円寺 2026年度主催公演 劇団温泉ドラゴン×劇団58ROUTE 日韓共同製作『長生炭鉱──生きたかった』が、東京の座・高円寺1で5日に開幕した。
1942年2月3日、山口県宇部市の長生炭鉱で水没事故が発生し、183人が犠牲となった。そのうち136人は朝鮮人鉱夫だった。坑道はコンクリートで封鎖され、犠牲者がいたという真実は80年以上語られることはなかった。
本作は同史実に着想を得た。物語は過去と現在を行き来し、過酷な労働を強いられ坑道に閉じ込められた鉱夫たちと、遺骨収容に取り組む日本の市民有志、潜水調査に挑むダイバーたちの姿が交差する。劇中の登場人物・台詞・出来事は、史実をもとにしつつも上演にあたって再構成されたものである。
韓国の劇作家キム・ミンジョンが物語を書き、日本のシライケイタが演出を手がけ、出演者には韓日両国の俳優を起用、両言語を用いた上演で臨場感が増している。
キム・ミンジョンは「この作品に関わった私たち一人ひとりが頭を突き合わせ、痛ましい歴史を舞台の上に立ち上げることが出来た」と語った。
シライケイタは、「日韓入り混じったメンバーで作り上げたことを誇りに思う。友情と思いやりは、悲劇を乗り越えられると確信している。この作品を、両国の未来の希望と捉えたい。どうか、我々の一つの到達点を見届けてほしい」と語った。
公演は14日まで。座・高円寺ボックスオフィス☎03・3223・7300。