
「第629回世宗大王誕辰記念式」ならびに「第45回世宗文化賞授賞式」が5月15日、ソウルの景福宮・興礼門広場で開催され、在日2世の朴壽南監督(90)が国民福祉・多様性部門の大統領表彰を受賞した。
今年で45回目を迎えた「世宗文化賞」は、社会の各分野で大韓民国の発展に大きく寄与した個人や団体に授与される栄誉ある賞で、今年は個人3人、1団体が選定され大統領表彰が授与された。
授賞理由として「朴壽南監督は、1985年から約40年にわたり、5作の長編ドキュメンタリー映画を制作・上映。日本軍「慰安婦」、強制徴用、原爆被害者をはじめとする、市民や戦争被害者約200人にのぼる証言の記録・保存に尽力した。さらに10万フィート分もの16㍉フィルムを復元・公開し、それまで沈黙を強いられていた歴史的記憶を、文化的な公共記録として広く社会へ発信することに大きく貢献した」ことが挙げられた。授賞式で朴監督は、時に涙をにじませ「本当に嬉しいです」と喜びをかみしめた。
朴壽南監督が娘の朴麻衣と共同で監督したドキュメンタリー映画『よみがえる声』は、広島や長崎で原爆被害を受けた韓国人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦の韓国人元軍属、そして日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの声なき物語を描き出し、昨年韓日両国で公開され、大きな反響を呼んだ。現在もロングラン上映が続いており、6月10日=山口情報芸術センター(山口県)、同13日=横浜ジャック&ベティ(神奈川県)、同21日深谷シネマ(埼玉県)、同26日=Denkikan(熊本県)、同27日(土)=ほとり座(富山県)、大分シネマ5(大分県)で公開される。