

高麗博物館企画展「絵本で知ろう!おとなりの国 パート4 いのち、愛、平和の童話作家 権正生」が、東京・新宿の高麗博物館で開かれている。権正生は日本で生まれ、解放後10歳で帰国した。貧困と病気の中でたくさんの童話を書き、日本でも多くの作品が翻訳出版されている。
権正生は代表作『こいぬのうんち』に見られるように、まわりから見向きもされないものにも温かいまなざしを送る作品や、平和を願う作品を多く残している。今回は『モンシル姉さん』『キジのかあさん』など日本語訳のあるものや、新しく日本語訳をつけて紹介する作品などを展示。同館では2024年6月に「権正生の童話を読む会」の発足を祝って韓国の「権正生オリニ(子ども)文化財団」(慶尚北道安東市)から76冊の著作の寄贈を受けた。今回はそれを記念しての企画展示で、権正生の絵本・童話のほか、約300冊の絵本を展示している。
「権正生の童話を読む会」の加賀谷浩子さんは、「権正生オリニ文化財団からマスコットなどを送ってもらい、会場に飾り付けてある。権正生の一生を知ることができる映像も上映しているので、ぜひ訪ねてほしい」と話す。
関連企画として8月8日午後2~4時、講演会「権正生童話の視点―韓国児童文学の古典は何を語っているか」(講師:大竹聖美=東京純心大学教授・韓国絵本翻訳家)、9月5日午後1~3時、「わたしが出会った権正生先生」(講師:仲村修=韓国児童文学研究家、翻訳家)、9月26日午後2~4時「『金剛山のトラ』(権正生再話、チョン・スンガク絵)ができるまで」(講師:神谷丹路=翻訳家、日韓関係研究)、10月24日午後2~4時、「日本で『こいぬのうんち』が出版されるまで」(講師:きどのりこ=児童文学作家)。権正生展は12月27日まで。入場料一般500円ほか。
また同館では、「高麗博物館の今・むかし + 松元ヒロ ソロライブ」を7月31日午後6時30分、新宿区立箪笥区民ホールで開催する。第1部は「映像で振り返る 在日コリアンと共に歩んだ25年」、第2部が松元ヒロの「ソロライブ」。松元ヒロは「テレビで会えない芸人」といわれ、差別と排外主義への批判と平和を願う語りで多くの人を魅了してきた。料金一般:2500円(前売り)、3000円(当日)、30歳未満1500円、障がい者及び同伴者、中高生:1000円。
☎03-5272-3510(高麗博物館)、メール:kh@kouraihakubutsukan.org