
韓国・普遍的劇団と名取事務所の共同制作「四番目の人」が6月19〜28日、東京の下北沢・「劇」小劇場で上演される。
物語は17年前、ある検事の執務室。強盗致死事件の犯人としてのチェピルと、自分が真犯人だと主張する女性。検事の高圧的な態度に怯えたチェピルは、「自分が犯人だ」と言ってしまう。
時は流れ17年後の現在。担当検事だった男は、娘のウンジが殺人の容疑で拘置所に収監されたことを知る。拘置所に訪ねてきた父にウンジは、繰り返しある質問を投げかけるが、父は一切答えない。
再び17年前。自首した女性は検事の執務室からの帰宅後、自分の代わりに濡れ衣を着せられ、刑務所に入ったチェピルを思い、街中に貼り紙を貼って彼の冤罪を知らせる活動を始める。一方、チェピルは自分の無罪を主張し、自首してきた女性をもう一度取り調べしてほしいと検事宛てに手紙を書き続けるが…。
同作品は現代韓国演劇シリーズ一連の企画で日本初演であり東京バージョンに改編。2018年にスタートした現代韓国演劇シリーズは第8作目を迎えた。作家イ・ボラムは評価の高い「少年Bが住む家」「女は泣かない」に次ぐ3作目で韓国演劇界では社会派の劇作家として第一線で活躍している。キャスティングには韓国で在外研修の経験のある鬼頭典子を配し、将来的に韓国語上演を視野に入れている。演出は生田みゆきが初の韓国演劇に挑戦。今回は冤罪がテーマ。最近、韓国の警察や検察では事件を早期に終結したいがために、社会的弱者(障害者孤児など)に嫌疑をかける傾向があったことが明らかになっている。
作:イ・ボラム
演出:生田みゆき
ドラマトゥルク・翻訳:沈池娟(シム・ヂヨン)
出演:赤松怜音・鬼頭典子・石井英明・小泉将臣・西山聖了
入場料(全席指定)前売5000円、当日5500円。☎03・3428・8355(名取事務所)