8月9日に第27代駐日韓国大使に就任した朴喆熙新任大使を祝う在日同胞歓迎会が19日、都内で開かれ、全国の団長や首都圏の民団幹部、韓人会、駐日韓国企業の役員ら約200人が出席した。
主催者を代表して民団中央本部の金利中団長が「韓日関係が活発化するまでに時間がかかったが、関係改善を図る上で駐日大使館の果たす役割は大きい。在日同胞社会は既存の民団員と新規定住者が力を合わせ、民団を中心に一つにならなければならない。一致団結した力で本国に貢献するとともに韓日関係改善に今後とも尽くしていこう」と強調した。
朴大使は「韓国の政権が代わると韓日関係が後退するのではないか、と危ぶむ声が日本社会にあることを知っている。私は決して揺るがない韓日関係をつくる」と力強い第一声を発した。続けて「韓日関係が悪化すると在日同胞が一番苦労する。皆さん一人ひとりが心配なく生きられるように環境をつくるのが大使の責任だ。民団の皆さんと歩んでいく」と同胞を慰労した。
また、来年の韓日国交正常化60周年に言及し、「意味深い年を迎える。成熟した韓日関係を民団の皆さんとともに力を合わせてつくる。そのためにも民団と韓人会が和合と協力の精神で一つになり、一つの声で活動してほしい」と要望した。
乾杯の音頭は民団東京本部の李壽源団長、大阪本部の金明弘団長、在日本韓国人総連合会の田興培会長が壇上に上がり、李団長が代表して「朴大使就任」と声をかけると参加者が「おめでとう」と唱和した。
朴大使は1963年2月忠清北道忠州市生まれ。86年にソウル大学政治学科を卒業し、88年にソウル大学政治学の修士号を取得した後、98年に米国コロンビア大学政治学博士号を取得した。
同大学の研究員、日本国立政策研究大学院大学の准教授などを歴任し、04年から約20年間、ソウル大学の国際大学院助教授、副教授、教授を務めながら、同校の日本研究所長、国際大学院長、国際学研究所長などを歴任した。23年からは外交部国立外交院長として外交官の教育に尽力した。