民団の2024年度後半期全国地方団長・中央傘下団体長会議が19日、韓国中央会館(民団中央本部)で開かれた。金利中団長は「来年は韓日国交正常化60周年、再来年は民団創立80周年という大きな節目を迎える。民団としてどのような方針を打ち出すか。在日の存在、民団の存在を内外に知らせていく契機になる。新規定住者の本部、支部での積極的登用をさらに進め、開かれた民団として在日同胞の大同団結を図る」と語った。
任泰洙議長は「規約委員会を月に1回のペースで開催し、過去3年間の規約運用を検証する」と述べた。金春植監察委員長は「許海実柔道選手のパリ五輪銀メダル、京都国際高校の甲子園優勝は在日同胞に大きな勇気と希望を与えた」と喜んだ。また、「韓人会を積極的に受け入れ、民団を活性化しよう。性善説に依拠してきた民団規約を悪用した55期の3年余の混乱事態を総括する『検証委員会』の設置を論議してほしい」と要望した。 金賢淑総領事は「韓日関係が政治、経済をはじめいろんな分野で良好だ。700万の本国同胞が訪日し、300万の日本人が訪韓する時代になった。韓日交流が拡大したのも民団の努力の賜物だ」と評価した。
続いて10月11日に韓国慶尚南道金海で開催される第105回全国体育大会の引率団長を担う呉公太常任顧問に金団長から委嘱状が伝達され、在日大韓体育会中央本部の宋栄奉会長が代理で受け取った。6年ぶりに開いたオリニジャンボリーを引率し、成功裏に導いた金昭夫・みんだん生活相談センター所長に感謝状が手渡された。金所長は「ジャンボリーは在日の小学生が初めて訪韓し、一生記憶に残る韓国のいい思い出を作る。韓国人としての意識が芽生える絶好の機会にもなる。今後も皆さんの孫にその機会を与え、積極的に参加させてほしい」と呼びかけた。
京都国際学園に激励金を手渡す
今年の夏に同胞社会を熱狂させた京都国際学園の白承桓校長と李隆男理事長が全国の団長らにお礼のために会議に参加した。白校長は「皆さんの思いが一つになり優勝することができた」と謝意を示し、李理事長に激励金が手渡された。
7月1日付で民団本国事務所所長に就任した林建翰氏が紹介された後、前半期の団務報告と後半期の団務示達に入った。 報告では永住資格取消条項の削除を求めた取り組みや大使館との領事協力団体委嘱約定所締結、能登半島地震支援を成果的に評価した。示達では九州と東北の地方協議会、大阪と中央で開く組織学院、婦人会の創立75周年記念式典、青年会の母国訪問事業、みんだん生活相談センターと人権擁護委員会のセミナーなどを周知した。
意見交換では前期執行部と議決機関が招いた組織混乱を総括する「検証委員会」について、早期設置と公明正大な「第三者委員会」にするよう声が上がった。