駐日韓国大使館(朴喆熙全権大使)は1日、毎年11月1日を「徐甲虎の日」として定め、記念式を執り行った。現在の大使館がある土地をかつて韓国政府に寄贈した在日同胞1世の故人の祖国愛と功績を称えたもの。民団幹部らと関係者約50人のほか、徐甲虎氏の遺族らも参席した。
朴大使は「1962年11月1日に450坪の駐日大使館が建つ現在の敷地を韓国政府に寄贈した」と徐氏の祖国愛を紹介し、「63年には祖国で邦林紡績を創業し、在外同胞として初めて本国への本格的な外貨投資を実現した」と述べながら、韓国近代の経済発展を支えた徐氏の功績を称えた。
在日同胞を代表して、民団中央本部の金利中団長は「社会への還元を惜しまない徐甲虎氏の実業家精神と功績を次世代へつなげなければならない」と強調した。
在外同胞庁の李相徳庁長からも祝辞が寄せられた。遺族を代表してひ孫に当たる阪本杏樹さんは「ハラボジが亡くなってから50年近く経ち、知人も少なくなった中で、この日を思い出してもらえるよう図ってくれた朴大使をはじめとする大使館関係者の皆さまに感謝します」と謝辞を述べた。7月12日には大使公邸を故人の雅号「東鳴」にちなんで「東鳴斎」と命名、故人の偉業を改めて称え懸板式を執り行った。