韓日の協力維持を
同胞の皆さま、明けましておめでとうございます。2025年乙巳年新年が明けました。同胞の皆さまお一人お一人にとって新年が福多き年となりますよう、心からのご挨拶を申し上げます。
乙巳年は「青蛇の年」と言います。青は夢と希望を、そして蛇は情熱と知恵、ときには変化と決断を象徴します。2025年は同胞の皆さまにおかれまして、希望を失わず変化に適応し、これまでの努力が豊かな実を結ぶ幸多き一年となりますことを祈願いたします。
本年は、韓日国交正常化60周年に当たります。60周年は人間でいうと還暦であり、成熟さをもって新しい段階に進む出発点となります。ここ60年間の韓日関係を振り返り、百年の計の夢とビジョンを示すことが我々世代の使命であると思います。旧年は韓日両国の政治、経済、文化等さまざまな分野において交流が盛んになりました。特に、両国の人的交流が拡大し、昨年1年間は1000万人を超える人々が両国を行き来しました。こうした両国国民の活発な交流は韓日関係の強固でしっかりとした基盤になると思います。
同胞の皆さま、最近、国内政治が変動する局面にあることは事実であります。しかし、厳しい国際情勢等を考える際、韓日両国の安定した協力体制を維持することが重要であることに変わりはありません。我が大使館としても、日本側との意思疎通・協力を強化し、同胞の皆さまが安心して活気に満ちた毎日を過ごされますよう、積極的に努力してまいります。
同胞の皆さま、これから在日同胞社会は様々なメンバーを包容し、民族のアイデンティティーを維持しながら成長していかなければなりません。そのために、民団を中心としたさまざまな同胞団体が和合し、一枚岩となって同胞社会を導き、2025年を未来に向けて躍進するチャンスの一年にしていくことを願います。
新年を迎えまして、在日同胞社会の益々の発展と飛躍を期待するとともに、皆さまのご健勝とご家庭のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
駐日本国大韓民国特命全権大使
朴喆熙