韓悳洙前首相(75)は2日、国会の施設で記者会見を開いて6月3日実施される大統領選への出馬を表明し、「(大統領就任)初日に大統領直属の改憲支援機関をつくり、改憲の成功に向け総力を尽くす」として「(任期)3年目に新しい憲法に基づき総選挙と大統領選を実施した後、直ちに職を辞する」と述べた。
また韓氏は就任初年度に改憲案をまとめて2年目に改憲を完了するとしたうえで、改憲の具体的な内容は国会と国民が討論して決め、自身はけん制と均衡による分権という方向性のみを提示すると表明した。
同氏は「国と国民のための未来ではなく、個人と陣営の利益を追求する政争が危険水準に達した」としながら「われわれが苦労して興した国が無責任な政争で足元から崩れるのを放置してはならない」と強調した。
出馬の理由については「私は誇らしい韓国国民の公僕として経済発展の第一線で生きてきた」とし、「国益の最前線である通商外交まで政争の種にする現実が、私の良心と常識では到底納得できなかった」と説明した。