
李在明大統領は19日、自身の故郷である慶尚北道・安東で高市早苗首相と首脳会談した。両首脳は米国とイランの軍事衝突など不安定な国際情勢の中、エネルギーと供給網(サプライチェーン)分野で協力を拡大することで一致した。
李大統領は会談後に行った共同記者発表で、「最近の中東情勢に起因する供給網やエネルギー市場の不安定さにより、両国の緊密な協力の必要性がさらに高まっているという認識で一致した」として、「両国の供給網協力をさらに拡大していくことにした」と明らかにした。
エネルギー問題では、「両国は主要なエネルギー源である液化天然ガス(LNG)や原油分野での協力を強化することにした」とし、「両国間のLNG協力を拡大するとともに、原油の需給や備蓄に関する情報共有や意思疎通チャンネルも強化することにした」と説明した。
高市首相は原油や石油製品、LNGの相互融通を含むエネルギー安全保障を強化する方針で一致したと伝えた。
青瓦台の姜由楨首席報道官は韓国の産業通商部と日本の経済産業省が原油や石油製品の相互融通に関する官民対話を推進すると説明した。
また、中東情勢を巡っては、李大統領は「中東地域の平和と安定が早期に回復しなければならないとの認識で一致した」と表明。高市首相はホルムズ海峡の自由で安全な航行を含む中東情勢の沈静化に向けて努力することを確認したと述べた。
韓半島情勢に関しては、李大統領は「踏み込んだ意見交換を行い、南北が平和的に共存し、共に成長する『戦う必要のない平和な韓半島』を構築するという韓国政府の立場を説明した」と述べた。高市首相は北韓の核・ミサイル問題について議論したとして、韓日・韓米日が緊密に連携し、北韓問題に対応することを改めて確認したと表明した。また、日本人拉致被害者問題の解決に向けた支持に謝意を示した。
李大統領は1942年の水没事故で韓半島出身者136人を含む183人が犠牲になった山口県宇部市の長生炭鉱で見つかった遺骨のDNA鑑定が始まるとして、「両国が過去の歴史問題で人道主義的なものから協力していく、小さいながらも意味のある第一歩になる」と評価した。
両首脳は「シャトル外交」の継続を歓迎。李大統領は「私と高市首相は7カ月間に4回も対面した。両国首脳が形式にとらわれず、必要な時にはいつでも会って意思疎通を図るシャトル外交が完全に定着したことを意味する」とし、「両国の首脳が互いの故郷を訪問したことも、世界的に見ても類例のないことだ」と説明。「両国が共有する友情と絆がそれだけ厚く、強固であることを示している」とし、「近い将来、日本の別の美しい地域で総理にお会いし、率直な対話を続けていくことを楽しみにしている」と述べた。