掲載日 : [19-09-18] 照会数 : 11875
韓日間の葛藤乗り越えサッカー交流今年も 成田市と仁川中区
[ 成田市から持参する「一緒に生きよう」のメッセージを託したTシャツ ]
【千葉】成田市(小泉一成市長)と仁川広域市中区(洪麟性区長)との間で毎年交互開催されている親善交流サッカー大会が、当初の予定どおり仁川市で開催されることが決まった。今年で18回目。成田市サッカー協会の高炳佑顧問(民団千葉本部団長)が明らかにした。
韓日関係の悪化に伴い、今年の交流事業は中断の危機にあった。仁川市中区のサッカー協会関係者が高顧問に伝えたところによれば、「行政が交流にいい顔をしない。援助金が下りなかった」という。高顧問は成田市側の熱意を伝え、「たとえ規模を縮小しても交流を絶やしてはならない」と説得することに成功した。
成田市の選手など代表団33人は25日から訪韓する。高顧問は日本からカンパを持参し、大会の運営に充てる。このほかにも「一緒に生きよう」という韓日2カ国語のロゴ入り特製Tシャツ100着を大会関係者にプレゼントする。
成田と仁川は国際空港を持つ縁から98年9月、「友好交流推進合意書」を締結。サッカーによるスポーツ交流が99年から始まった。過去に歴史教科書や独島問題などで3回中断している。