掲載日 : [19-10-04] 照会数 : 12665
「高麗神社」中心に訪問 川崎支部がルーツ歴史研修
[ 高麗神社神殿門前での記念撮影 ]
【神奈川】民団神奈川川崎支部(朴容正団長)は9月29日、「高麗神社」(埼玉県日高市)を中心に渡来人ゆかりの地をめぐる日帰りバスツアー「ルーツ歴史探訪研修会」(在外同胞財団後援)を実施、38人が参加した。
高麗川の清流に500万本もの曼珠沙華(彼岸花)が満開を迎えた巾着田公園を散策後に高麗神社を訪問。神社関係者から神社の由来などの説明・案内を受けた。高麗神社は高句麗滅亡(668年)のとき難を逃れて日本にき、東国武蔵国(現在埼玉県)に建郡された高麗郡の初代郡司に任命され、同地の開拓・発展に尽力した高麗王若光を祭神として、およそ1300年前に創建された。若光直系の子孫が代々の宮司を務めている。神社の入り口に立つ石のチャンスン「天下大将軍」「天下女将軍」は民団中央本部が寄贈したもの。神社を訪問した歴代駐日韓国大使が境内に記念植樹している。
高麗神社に続いて、近くにある高麗山聖天院を訪問した。聖天院は、若光の菩提寺として751年に創建された。若光の墓とされる高麗王廟がある。西方山腹には、被植民地統治期に日本に渡り亡くなった同胞無縁仏の慰霊・供養を願う在日同胞篤志家らが2000年1月に造成建立した在日韓民族無縁仏慰霊塔がある。ツアー参加者は、古代からの韓日交流に思いをはせるとともに、現在の韓日関係についてあらためて考える機会となった。往復5時間余りのバスの中では、参加者同士が近況を知らせあうなどして談笑、交流を深めた。