掲載日 : [19-09-01] 照会数 : 14243
ヘイトスピーチ根絶へ全力…民団が関東大震災殉難同胞追念式
[ 震災が起きた11時58分に参列者全員が黙祷を捧げた ]
[ 代表献花する呂健二民団中央本部団長 ]
今年も追悼文送らず都知事の姿勢に危惧
1923年9月1日に発生した関東大震災から96年を迎えた。民団東京本部(李壽源団長)は1日、東京・港区の韓国中央会館で「第96周年関東大震災殉難同胞追念式」を挙行し、南官杓駐日大使や民団中央本部の呂健二団長、朴安淳議長、金春植監察委員、顧問ら幹部のほか、民団東京本部と各支部役員、婦人会、青年会など傘下団体から約150人余りが参列した。
東京本部の郭成浩副団長は経過報告で「関東大震災は天災であると同時に韓国人虐殺を引き起こした人災である」と述べた上で、「昨今、排外主義の風潮が広がり、朝鮮人虐殺がなかったような事実否定や歴史修正主義は悪質な世論操作に他ならない。関東大震災の虐殺は昨今のヘイトスピーチの原点だ」と強く批判した。
南大使と呂団長が代表献花した後、東京本部の李団長は、「私たちは犠牲同胞に哀悼を表すとともに、非人道的な蛮行を糾弾し、惨劇の事実を後世に継承することが私たちの使命である」としながら、「市民団体主催の追悼式に小池都知事が3年連続で追悼文送付を取りやめた。歴史否定につながる動きに危惧を抱かざるを得ない」と遺憾の意を示しながら「ヘイトスピーチの根絶へ今後も尽力していく」と霊前に誓った。
参列者全員が献花をした後、大震災が起きた午前11時58分に約1分間の黙とうをささげた。