第79周年光復節記念式典が8月15日を前後して全国各地の民団主催で開かれた。会館での式典のほか、野外で「記念日」を祝う多彩な一日となった。
【栃木】民団茨城本部(金桂一団長)の光復節式典が12日、関東の嵐山と言われる栃木県の山間いの河川敷で開催され、県下団員と民団の活動に理解を示す日本人ら約120人が参加した。
金団長が祖国の平和統一と韓半島の非核化、改定入管法の是正を求める中央団長の慶祝辞を代読した後、在日同胞の生活と権益を守り、在日同胞社会の和合と統合に尽力するなどの決議文を採択した後、孫弘一副団長のリードで平和を脅かすヘイト排外主義を根絶しよう、等のスローガンを参加者全員が斉唱した。
婦人会の役員から差し入れられたキムチ、えごま、ミョンテを肴に鮎の塩焼きを味わった後、県南、県北、中央、竜ケ崎、県西支部が提供したプレゼントを賞品にしたビンゴゲームで夏の一日を楽しく過ごした。
【三重】民団三重本部(洪光子団長)の光復節式典が15日、四日市市内のホテルで開催された。団員ら62人が参加した。式典には、駐名古屋韓国総領事館の領事や県議会議員、桑名市議会議員らも参席した。
洪団長は「光復の真の意味をもう一度振り返るとともに、韓日両国が仲良く未来志向に向けて歩むことができるよう、民団は懸け橋の役割を果たしたい」と挨拶した。
一般財団法人三重韓国教育会(金徳俊代表理事=同本部議長)から三重県内の優秀な在日学生3人に一人10万円の奨学金が伝達された。懇親会では、韓国歌手・韓宇景歌謡ショーを楽しんだ。
【大阪】民団大阪本部(金明弘団長)の光復節記念式典が15日、大阪韓国人会館で開催され、団員、婦人会ら600人が参加した。
金団長は「今や大韓民国は世界をリードする経済先進国であるとともに、世界平和に貢献する民主主義国家であり、在日として誇りに思う。また、来年は韓日国交正常化60周年を迎え、関西大阪万博も開催する。両国の絆、親善をさらに深め新たな友好の歴史が切り拓かれるよう民団は組織基盤の拡充と次世代育成により積極的に取り組んでいく」と強い姿勢を示した。
駐大阪韓国総領事館の陳昌洙総領事が大統領の慶祝辞を代読。朴 錫副団長が決議文を朗読、拍手で採択したあと、青年会大阪本部(田和輝会長)と学生会大阪本部(洪果奈会長)がスローガンを斉唱した。
式典では、枚岡支部と西淀川支部の退任支団長に感謝牌と記念品が贈られた。
第2部では、日本で活動している韓国歌手ファン・カヒさんの歌謡ショーと大抽選会が行われた。
【奈良】民団奈良本部(李勲団長)の光復節記念式典が18日、奈良韓国人会館で団員ら70人が参加して行われた。駐大阪韓国総領事館の陳昌洙総領事はじめ婦人会中央本部の劉代永会長もかけつけた。
李団長は「在日同胞社会の求心体は民団であり、その組織力が鍵を握る。時代に即した組織基盤の再構築のため、先輩たちの創団精神に立脚し、婦人会、商工会、関連団体とも協力しながら、内外の課題に対応する力を備えていこう」と述べ、11月2日に開催する「歴史の道・韓国文化ハンマダンinNARA」へのたくさんの参加を呼びかけた。万歳三唱は、尹幸治顧問が行った。
2部の公演会では、オリニ土曜学校の生徒たちがサムルノリを、ウリナラチャング教室の生徒たちはサムコムを公演したほか、韓国伝統芸術者の宋二花先生がソゴチュムを披露し、式典に花を添えた。
【京都】民団京都本部(張祥一団長)の光復節記念式典が16日、同本部会館で開催された。駐大阪韓国総領事館の陳昌洙総領事はじめ日韓親善京都府議連の渡辺邦子会長や日韓親善京都市議連の椋田隆知会長、京都日韓親善協会の天江喜七郎会長ら来賓を迎え、団員ら150人が解放記念日の祝いの席に参席した。
張団長は「来年は韓日国交正常化60周年。両国友好親善の懸け橋になることが民団組織の強化につながり、次世代につなげていく大きな事業だと思っている。ゆるぎない強固な組織作りを目指していこう」と呼びかけた。渡辺会長は「皆さんと心をひとつに、より一層友好親善を深めていきたい」と述べた。
金貴志副団長が決議文を朗読し、拍手で採択。民団中央本部の副団長でもある金政弘常任顧問が万歳三唱した。
【岡山】民団岡山県本部(金学団長)は10日、市内のホテルで光復節記念式典を開催した。中央本部から金政弘副団長、駐神戸韓国総領館の李相烈総領事ら75人が参加した。
金団長は「未来志向の韓日関係を考えて、韓国の都市と交流を持つ市町村の首長の皆様にご来席をお願いした。日本に定住する私たちには日本地域社会との共生という大きな目的がある。今後とも民団岡山県本部をよろしくお願いしたい」と挨拶した。
民団の意向を受け、山下貴司衆議院議員、柚木道義同議員、大森雅夫岡山市長、武久顕也瀬戸内市長、松田久岡山県日韓親善協会会長が参加した。