韓国の舞いで魅了
第35回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演が24日、新国立劇場で行われた。日本の高校に混じり、民族学校の建国高校伝統芸術部は最優秀作品「東來鶴舞」を披露した。韓国独特の旋律と繊細な踊り、素晴らしい迫力で観客を魅了した。
同文化祭は全国から各都道府県を代表する高校生が集結し、演劇、合唱、吹奏楽、郷土芸能等、19部門に分かれて芸術・文化を披露する文化祭。1977年から開催し、今年は第48回(清流の国ぎふ総文2024)を7月31日から8月5日まで土岐市の文化プラザなどで開いた。
大阪代表の白頭学院建国高等学校伝統芸術部は韓国東來地方に伝わる舞踊「東來鶴舞」を披露し、伝承芸能部門で最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した。これまで2位はあったものの初めて頂点に登り詰めた。
同校の金秀子校長は「他の高校は出演人数も多いが、わが校は11人。少ない人数なので迫力の面で心配だった」と述べながらも「人数の不利さを弾き飛ばすようなパフォーマンスで最優秀賞を受賞した」と喜んだ。
静寂と躍動の演奏 関西コンクール小編成の部
【奈良】建国高校吹奏部が25日、奈良県橿原文化会館で開かれた2024年吹奏楽コンクール関西大会吹奏楽コンクール高等学校小編成の部で金賞を受賞した。大阪大会を勝ち抜いた部員はこの最終演奏会で緊張感あふれる舞台にもかかわらず、静寂と躍動を駆使した素晴らしい演奏を披露した。
小編成部門では最大の大会、関西吹奏楽コンクールは74回の歴史を誇り、吹奏楽部の最高峰の一つに位置付けられている。吹奏楽部の快挙は、8月の第48回全国高等学校総合文化祭(土岐市など)で金賞を受賞した同校伝統芸術部の受賞に続くもの。
同校の関係者は「在日同胞の民族学校として歴史的役割を担いつつ、大阪のみならず関西地域、ひいては日本の文化界をリードする存在になりつつある」と喜びを表しながら、「多文化共生が社会のキーワードになる中、在日同胞の歴史的使命を受け、教育と文化を切り拓く学校法人白頭学院建国幼小中高等学校にさらに注目していただきたい」と語った。