【ソウル】海外同胞のリーダーが一堂に会して、韓民族共同体の繁栄を議論する「2024年世界韓人会長大会」が1日までの3日間、ソウルで開催された。4日は「第18回世界韓人の日記念式」が併行された。世界60カ国から約350人の各国韓人会長と大陸別総連合会会員が参加し、日本からは民団幹部らと韓人会会長ら35人が参加した。
今回のテーマは「誇らしいウリ同胞と共に歩む大韓民国」。在外同胞庁(李相徳庁長)が主催、アフリカ中東韓人会総連合会の金チョムペ会長と太洋洲(オセアニア)韓人会総連合会の羅インチュル会長が合同議長を務めた。開会式には国民の力の韓東勲代表、国会外交統一委員会の金碩基委員長、国会外交統一委員会の金建議員や共に民主党・世界韓民民主会議の李奇憲首席副議長、国民の力の韓智雅議員ら70人の国内主要人士が激励に駆けつけた。
李庁長は開会式で「韓人会長間の『交流と疎通の場』から一歩進んで、国際社会で日々地位を高めていく在外同胞と本国が共に歩みながら韓民族共同体の総体的力量を育てていこう」と呼びかけた。韓代表は「逆境に立たされた時にも居住国の社会と調和し、第一線で民間外交官として活躍中の同胞の皆さんがとても誇らしく、深く感謝の言葉を申し上げる。同胞社会が必要とする多様な政策を支援するために力を尽くす」と強調した。
金外統委委員長は「世界各国の同胞たちの愛国心と献身は今日の誇らしい大韓民国を作る土台になり、国際社会で我が国の地位をより一層高めた」と感謝の意を伝えた。 李首席副議長は次世代育成の重要性を強調し、「在外同胞2・3世が政界、経済界に進出し、居住国で名実ともに指導者に成長できるよう同胞社会が育てていかなければならない」と述べた。
2日目には専門家による「わが祖国、My Korea」の講演と「在外同胞団体志願事業説明会」があり、金暎浩統一部長官による「8・15統一ドクトリン」特別講演が行われた。
3日目は地域懸案討論、韓人会の成功事例発表のほか、全体会議が行われ、①大韓民国と在外同胞社会が地球村韓民族共同体として世界の自由、平和、繁栄に寄与できるように努力 ②8・15統一ドクトリンを国際社会と居住国社会に積極的に知らせ、自由・平和・繁栄の統一大韓民国を実現するために努力 ③次世代が韓国人としての自負心とアイデンティティを持ち、全世界が韓国に対する信頼と肯定的な認識を持つよう次世代と居住国社会に対して大韓民国を積極的にアピールなどの決議文を採択した。
この他、討論では、韓日国交正常化60周年を控え、在日同胞の次世代に明るい未来を与えるために両国関係をより発展させる等の結論を導いた。
4日には「第18回世界韓人の日記念式」が開催され、韓悳洙首相が「地球村のほとんどの国に進出している韓国人は世界移民史で珍しい成功事例を作ってきたと評価されている。政府は次世代同胞が韓国人として自負心を持ってアイデンティティを維持していけるよう努力しており、韓国の歴史、文化教育を一層強化する」と述べた。