民団長野本部(鄭研吉団長)は5月24日、新定住者との親睦交流研修バス旅行を実施し、団員ら約30人が参加した。訪ねたのは新羅王碑がある新潟県燕市の竹ヶ花集落。案内板「新羅王碑と新羅王祭」には、高麗時代に到来した新羅王の末裔という説が書かれている。案内板は2022年6月12日、竹ヶ花集落新羅王碑を守る会と民団新潟県本部が韓日両国語で表記した。
新羅王碑を守る会の海津和恵会長の案内で山に登り、新羅王碑や家があったと言われる場所をまわりながら説明を聞いた。参加者からは「日本各地にたくさんの交流史が残っていることを実感した」と新定住者や留学生も感心していた。
新羅王碑と新羅王祭
鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」によると、高麗時代の1222年、新羅王の子孫とされる人物が侍従5人を率いて新潟県長岡市沖に漂流の末に到着し、近隣の燕市竹ヶ花村に定着して暮らした。地域住民に新羅の文化や農業、医療などの技術を伝授したという。定着34年目に同人が亡くなると、村人たちは墓を建立し、その後800年近く新羅王の追悼祭を行っている。1902年、地元有志が新羅王碑を建てた。