掲載日 : [19-11-08] 照会数 : 12564
崔昇商さんが「旭日双光章」受章
[ 崔昇商さん ]
【兵庫】在日同胞2世の崔昇商さん(73、明石市)が7日、神戸市内の兵庫県公館で井戸敏三県知事から「旭日双光章」を伝達された。崔さんは2009年にも「藍綬褒章」を受章している。
崔さんは明石市内で公衆浴場「恵美寿湯」を経営し、全国公衆浴場業生活衛生同業組合常務理事と兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合理事長を兼務している。10年以上にわたる「日本における生活衛生の振興に向けての寄与」が認められた。受勲は外国人枠だった。
崔さんは大学卒業後、就職難から父親の経営する公衆浴場「恵美寿湯」を引き継いだ。同業者の信頼を得て明石市の組合長を皮切りに県の常務、副理事長、理事長へと順調に上がっていった。崔さんは「皆さんと仲良くやってきただけ」と多くを語らないが、「在日として日本社会で活動してきた」という自負をちらりとのぞかせた。
全国の公衆浴場は「手堅く小銭を稼げるから」と最盛期には2万軒を数えたが、阪神淡路大震災後は後継者不足などで廃業が続き、いまは10分の1ほどに減少した。崔さんはこうした厳しい経営環境を時代に合った企業努力で乗り切ってきた。元民団明石支部支団長。