掲載日 : [18-12-12] 照会数 : 10667
東京都が多文化共生社会目指し「民族衣装体験」
[ 東京都と連携協力した一般社団法人韓服普及協会の李香順理事長(中)と文光秀理事 ]
東京都人権啓発ネットワーク協議会(東京都、都人権擁護委員連合会、公益財団法人人権擁護協力会)は8、9の両日、千代田区丸の内の東京国際フォーラムで多文化共生を考える「民族衣装体験」を実施した。2020年開催のオリンピック・パラリンピックを前に都が主催した人権啓発イベント「ヒューマンライツ・フェスタ東京」の一環。
民族衣装体験はフェスタ開催から4年目で初の試み。一般社団法人韓服普及協会(李香順理事長、東京・新宿区)とJICA横浜が連携協力し、韓国を中心に中国、ベトナム、フィリピンなど11か国50着の民族衣装を取りそろえた。
まず、子どもたちが豊かな色彩に興味を示し、保護者に「一緒に着て」とせがむパターンが多かった。記念撮影をしたり、民族衣装を着たまま会場を出て散歩する姿も見られた。文光秀理事は「その国がどこにあってどんな国なのか。固有の民族衣装を着ることで、すぐそばにいるかもしれない国の人たちのことを少しでも想像してもらえたら」と語った。
都内に在住する外国籍者は52万人(1月1日現在)を数え、全人口の3・8%を占めている。国別では中国が19万9000人と最も多く韓国・朝鮮、ベトナム、フィリピンと続く。