掲載日 : [23-08-15] 照会数 : 3495
「韓日架け橋の役割を一層果たす」第78周年光復節 中央団長 慶祝辞
第78周年光復節 中央団長 慶祝辞
親愛なる同胞の皆さん!
過酷な植民地支配から解放されて、78年目の光復節を迎えました。
民団は、大韓民国樹立に先立つ2年前の1946年から、毎年全国で光復節記念式典を開催してきました。
私たちは、祖国の解放を見ることなく犠牲となられた先人たちに深く思いを致し、同時に解放後、祖国と在日同胞社会発展のために尽力して来られた諸先輩に深く感謝の意を表したいと思います。
まず、去る7月に九州北部、山口、秋田地域、また韓国を襲った集中豪雨によって被災された皆様に心よりお見舞申し上げます。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が長期化し、世界の混迷と分断が憂慮されています。同時に食糧やエネルギー価格の高騰が私たちの生活に深刻な影響を及ぼしています。このような時こそ、私たち在日同胞は大同団結して、内外の難局を乗り切っていかなければなりません。
親愛なる在日同胞の皆さん!
在日同胞社会の安定と発展は、韓日両国間の友好親善なしには成り立ちません。尹錫悦大統領が就任して以来、韓日関係は飛躍的に改善され、韓日首脳による「シャトル外交」も軌道に乗っています。去る3月に尹大統領が訪日してから6カ月足らずの間に、韓日の対話と協力関係が大きく進展したことを高く評価し歓迎するものです。
特に、尹大統領は去る5月に行なわれた広島G7サミットに出席するに際して、在日韓国人被爆者を招いて懇談会を開き、「在日韓国人が悲しみと苦痛を受けた現場に故国が共にできなかったことに対して深く謝罪する」と述べました。その後、岸田首相とともに「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に参拝したことは初めてであり、感慨無量のものがあります。
今年は、金大中大統領と小渕恵三首相による「21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ宣言」から25周年になる節目の年であります。過去の歴史を克服し、未来志向の韓日関係構築のため、私たちも「パートナーシップ宣言」をより具現化し、両国の架け橋としてその役割を一層果たしていきましょう。
在日同胞の皆さん!
去る6月、750万在外同胞のための政策を総合的に担う「在外同胞庁」が設立されました。尹大統領は「次世代在外同胞たちの韓国人としてのアイデンティティーを守り、母国とのつながりを築くことは在外同胞庁の必須任務である」と述べています。また在外同胞からの様々な要望に応える「在外同胞サービス支援センター」も開設されました。在日同胞の声が本国の在外同胞政策に反映されるよう、団員同胞の皆様も積極的に働きかけるようお願い致します。
祖国を守ってきた先人たちの尊い犠牲があったからこそ、自由と民主主義国家・大韓民国の今日の繁栄があることを、私たちは忘れてはなりません。韓半島で二度と戦争を起こさないため、何としても「平和」を維持しなければなりません。北韓の完全なる非核化と韓半島の繁栄と安定のために、私たちも一層寄与して参りましょう。
親愛なる在日同胞の皆さん!
本日の第78周年光復節を契機に、私たちは結束し、同胞の生活と権益の擁護、次世代の育成事業に力を尽くして参りましょう。韓日友好交流事業を堅実に進め、ヘイトスピーチ等の差別根絶に向けて力を合わせていきましょう。日本に居住する同じ市民として地方参政権の獲得に努めて参りましょう。
同胞の皆さまのご健勝とご多幸を祈念し、慶祝辞に代えさせていただきます。
感謝합니다.
2023年 8月 15日
在日本大韓民国民団中央本部
団 長 呂 健 二