掲載日 : [23-06-12] 照会数 : 3865
「脱北者支援民団センター」20周年交流会をソウルで開催
[ 講演する統一部の金藝潾課長 ]
【ソウル】元在日の脱北同胞を慰労する交流会がソウル市内で3日間にわたって開かれた。日本定着に向け、人道的な立場から援助してきた「脱北者支援民団センター」が発足20周年を記念して企画。関東と関西から当事者50人が参加した。
2日の記念式では設立当初のセンター長を務めた民団中央本部の呂健二団長が「出発当時は25人足らずの脱北者支援で出発した。今やその数も10倍になった。これから10年、20年と支援していく」と20年の取り組みを振り返った。
統一部人権人道室定着支援課の金藝潾課長は「このような民団の脱北者支援は政府の脱北者政策にとっても大きな力になる。経済的な支援のほか、精神的な支援も脱北者にとって必要である」として民団の取り組みを称賛した。
席上、北韓の知られざる内部事情について脱北外交官、太永浩国会議員が特別講演を行った。
同センターは元在日同胞脱北者が日本で安定した社会生活を送れるよう、人道的な立場から援助するため、民団中央本部が2003年6月に設立した。日本の支援団体「北朝鮮難民救援基金」の加藤博理事長、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の山田代表らも駆けつけた。