掲載日 : [23-05-26] 照会数 : 4355
「第9次 21世紀の朝鮮通信使 ソウル‐東京友情ウオーク」ゴール
[ 「世界に平和を! 日韓に友情を!」呼びかける署名と踏破ルート(金井三喜雄さん撮影) ]
韓日両国の友情と世界平和訴え53日
江戸時代に朝鮮王朝から派遣された外交使節団の足跡をたどる「第9次21世紀の朝鮮通信使 日韓友情ウオーク」(日本ウオーキング協会、韓国体育振興会、朝鮮通信使縁地連絡協議会主催、民団中央本部など後援)が23日、皇居を経由して日比谷公園にゴールインした。4月1日にソウルを出発してから53日間、約2000㌔の長旅だった。
民団東京本部(李壽源団長)が「お疲れさまでした」と書かれた横断幕を掲げ、民団東京・大田支部チャンゴチームは伝統楽器を打ちならして歓迎した。出迎えは民団関係者を中心に約100人を数えた。
この日の一行は韓国隊(宣相圭隊長)と在日同胞を含む日本隊(遠藤靖夫隊長)で構成する本隊の40人に、品川から一部行程を歩いた参加者を含め102人だった。
民団埼玉本部からは景民杓常任顧問をはじめとする6人がディリー参加した。婦人会中央支部の黄判 会長は「日韓の友情を自分の目で確認したくて来た」と語った。同じく婦人会中央支部の尹景姫さんも「尹大統領が来たことだし、日韓関係も良くなっているので」と笑顔を見せた。
ソウルから東京まで全行程を踏破したのは、韓半島と日本の地図を描いた隊旗を持って終始先頭で歩いた旗手の在日同胞、李性任さんをはじめとする22人。延べ参加者は1日限りのディリー隊を含めて3624人を数えた。最高齢は82歳。
広報担当の金井三喜雄さんは「第9次は朝鮮通信使への関心が高まり、韓国のウオーカーが増えた。日韓関係がいい方向に向かっている証拠」と話していた。
「日韓友情ウオーク」は江戸時代最初の通信使派遣から400周年にあたる2007年から始まり2年ごとに開催されている。一昨年はコロナのため中止となり、今回が4年ぶり。
台東区で祝賀会
「21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会」は23日夕、東京・台東区の中華料理店で「ゴール祝賀パーティー」を開いた。
日本ウオーキング協会の畑浩靖会長は「日本と韓国、両国国民の交流を深める価値のあるイベント」と友情ウオークを称え、継続を訴えた。民団中央本部の呂健二団長は「皆さんの足をさすって、少しでも疲れをいやしてあげたい気持ちだ」と慰労した。
席上、一行が行く先々で緑故地の首長らに「世界に平和を!日韓に友情を!」と呼びかけ、コース地図に依頼した署名が公開された。畑会長と呂団長も、日韓親善協会中央会の河村建夫会長、東京日韓親善協会連合会の保坂三蔵会長とともにその場でサインした。