掲載日 : [23-03-08] 照会数 : 6000
【声明文】民団徳島本部脅迫事件容疑者逮捕を受けて
声 明 文
昨年9月に民団徳島県本部に脅迫文を投函したとされる岩佐法晃容疑者が、去る 3 月 1 日に逮捕されたとの報に接しました。
「反日政策を続けるのなら実弾を持って浄化する」というおぞましい脅迫文は、私たち在日韓国人にとって命の危険さえ覚えるものでした。
周知のように、一昨年 7 月の民団愛知県本部と民団奈良県北葛支部における連続放火未遂事件や、同年 8 月のウトロ放火事件、そして同年 12 月の民団大阪府枚岡支部へのハンマー投げ込み事件等、私たち在日韓国人を標的とするヘイトクライムが、昨今頻繁に起こっており、今回の徳島の脅迫事件も、事態がさらに危険なヘイトクライムにエスカレートしていくのではないかと憂慮させるものでした。
ヘイトスピーチ解消法の施行以来,街頭でのヘイトデモこそ減少したものの、上記の一連の犯罪に見られるような、レイシストによるより凶悪な犯罪が続いていることを、日本社会全体でいま一度認識し、同法の立法趣旨に即した施策が各方面で取られることが必要とされています。
今回の事件の解明が、排外主義の克服と多文化共生を可能にする寛容な日本社会の実現に繋がっていくことを希望します。
2023 年 3 月 7日
在日本大韓民国民団中央本部
人 権 擁 護 委 員 会
委員長 李 根 茁