掲載日 : [23-03-31] 照会数 : 4359
日本から戻った「大東輿地図」初公開
[ 返還された「大東輿地図」(30日、国立古宮博物館 提供:文化財庁) ]
韓国の文化財庁は30日、ソウルの国立古宮博物館で国外所在文化財財団を通じて日本から返還された「大東輿地図」を公開した。
「大東輿地図」は、朝鮮の地理学者で地図専門出版人である金正浩が1861年に初めて制作・刊行し、1864年に再刊した22冊の屏風式全国地図である。
今回返還された「大東輿地図」は1864年に製作された木版本に加筆、着色し、「東輿図」に記載されている地理情報を筆写して追加したものだ。つまり、「東輿図」と「大東輿地図」が一つの地図に含まれている。
文化財庁は今回返還された「大東輿地図」が朝鮮の地図製作・活用を調べる研究資料であるだけでなく、朝鮮時代の地理情報研究の範囲を拡大するきっかけになるとみている。韓国で初めて確認された「東輿図が入った大東輿地図」版本であるだけに大きな意味があるという評価している。