掲載日 : [23-03-06] 照会数 : 5380
三一独立運動104周年 各地民団で記念式典
[ 韓国中央会館で行われた三一運動104周年記念式典 ]
[ 神奈川の式典 ]
[ 愛知の式典 ]
[ 大阪の式典 ]
日本の植民地支配に抗し、平和的手段で世界に民族自存の正当な権利を訴えた1919年の3・1独立運動から今年で104周年を迎え、民団中央本部主催の記念式典が1日、東京・港区の韓国中央会館で営まれた。民団東京本部が主管。都区内から民団関係者150人が参加した。
民団東京本部の李壽源団長は開式辞で「3・1独立運動の崇高なる精神は、私たち在日同胞、民団の根底に脈々と受け継がれてきたことを、改めて確認しあいたい」と述べた。一方で己未独立宣言書が公約したとおり、決して排他的感情で横道にそれることなく、韓日親善により一層努力していこうと呼びかけた。
呂健二民団中央本部団長は記念辞で「104年後に生きている私たちは、わが民族が経てきたこの100年余りの歴史を振り返り、何が私たちにとって大切な精神であるかをあらためて心に刻む時である」と強調した。
民団東京本部の高隆博副団長が「己未独立宣言書」を朗読。尹錫悦大統領の記念辞は尹徳敏駐日大使が代読した。
続いて安容範民団東京本部議長が、①韓半島の平和安定と繁栄への寄与 ②次世代育成 ③多文化共生社会の実現 ④韓日友好増進を盛り込んだ決議文を読み上げ、満場一致で採択された。最後に青年会東京本部の鄭昌晃会長の先導でスローガンを斉唱した。
式典には韓国国内から共に民主党と無所属の国会議員4人が参席した。
宮城、神奈川
民団宮城本部(李純午団長)は1日、同本部で「映像で見る3・1節」を上映した。この映像は「勉強会用」にと同本部が独自に製作したもの。式典では2022年在外同胞文学賞「散文部門」で佳作を受賞した金順姫さんによるミニ講演も。10代から80代まで幅広い年代の団員が参加した。
民団神奈川本部(李順載団長)1日、浅川巧の半生を描いた映画「道~白磁の人~」(12年、高橋伴明監督)を上映した。
愛知、大阪でも
民団愛知本部(河隆實団長)は1日、コロナに伴う動員制限を4年ぶりに撤廃しての開催。同本部に180人が参加した。第2部で慰安婦を題材に、過酷な運命を耐え抜く2人の少女の友情を描いた映画「雪国」(15年、KBS韓国放送公社)を上映した。
民団大阪本部(李元徹団長)が1日、同本部で開催した式典には300人が参加した。李団長は「民団が在日同胞社会の求心体として役割を果たせるよう一致団結していかなければならない。同胞社会をよくしたい、この一心で進めば大きな力になると確信している。私たちすべてが崇高な自主・自尊の3・1精神を継承することを誓おう」と訴えた。
席上、民団旭都島支部団員の洪純一氏と婦人会大阪本部の金泰順副会長に3機関長からの感謝状、民団泉州支部の安有恒副団長には感謝状と金一封が贈られた。
式典後、金亨駿総領事との懇談会が行われた。
民団滋賀本部(金東凡団長)も1日、同本部で開催。金団長は「次世代育成や各種事業を推進し同胞社会のみならず日本社会との共生にも貢献しよう」と呼びかけた。