掲載日 : [23-01-23] 照会数 : 5343
各地民団で新年会 「5大事業推進誓う」
[ 民団京都本部の「新春年賀交歓会」 ]
[ 合同新年会で新成人を紹介(神奈川) ]
民団は各地で2023年「新年会」を開き、組織基盤強化、次世代育成、韓日友好といった「5大事業」に取り組む決意を新たにした。京都は組織基盤強化の要となる「本部会館建替プロジェクト」が順調に進む。奈良はスポーツで次世代育成を目指す。韓日友好では未来志向的な関係構築をめざしている。また、一部地方では成人式も同時に開催された。
民団鳥取本部(金龍也団長) 金団長は韓日交流に意欲を示し、今春以降の米子ーソウル便の復活に期待を寄せた。これに対して、来賓の亀井一賀副知事も力強い調子で応援を約束した。
鳥取市の深澤義彦市長はウィズコロナのもと、姉妹都市・忠清北道清州市との国際交流を推進していくと意欲を新たにしていた。
400人が参加
民団大阪本部(李元徹団長)と大阪韓国商工会議所(朴良基会長)共催の「在大阪韓国人新春年賀交歓会」 7日、大阪韓国人会館で開かれた。韓国から「共に民主党」の尹昊重幹事長、在外同胞財団の金星坤理事長らほか民団、婦人会など韓日関係者ら400人が参加した。
李団長は「在日韓国人が望む未来志向の韓日関係になることを期待するとともに、韓人会や帰化人とも連携を深め、民団が在日韓国人の求心体として力を強める足掛かりをつくっていく」と述べ、後継者育成の強化や収益事業をより充実化させていくという方向性を示した。
民団中央本部の呂健二団長は「民団は在日同胞社会の生活基盤を豊かにし、リーダーとして先頭に立ってまい進していこう」と呼びかけた。
駐大阪韓国総領事館の金亨駿総領事からは「民団が韓日友好親善のための交流に力を注ぎ、同胞の和合と団結、韓日文化交流に積極的に活動してくれることを願っている」と期待を寄せた。
3年ぶりに開催
民団兵庫本部(金泰煥団長) 一社韓商兵庫との合同で3年ぶりの開催。16日、神戸市内の会館に200人が参加した。
金団長は「共生社会実現に向け、地域社会に貢献していく」と抱負を述べた。趙会長は「アジアンパーク創生事業も具体的に目に見えるイベントを開催していく」と決意を新たにしていた。
民団京都本部(金政弘団長) 13日、京都市内のホテルで「新春年賀交歓会」を開催。200人が参加した。京都府から山下晃正副知事、京都市から坂越健一副市長が参席。
金団長は同本部念願の「本部会館建替プロジェクト」について「建設基金寄付はすでに目標額の8割以上を達成した」と明かした。
次世代育成に力
民団奈良本部(李勲団長) 李団長は団員宅の家庭訪問、次世代育成をめざすサッカーFCの結成、韓日文化ハンマダンといった昨年の活動を振り返りながら、今年も新たな決意で臨むと述べた。
駐大阪韓国総領事館の金亨駿総領事は「民団が韓日友好親善のための交流に力を注いでくれることを願っている」と期待を込めた。
婦人会中央本部の劉代永会長は「文化、スポーツなど、多分野で韓日交流が深まることを願う」と思いを寄せた。
3団体の共催で
「愛知在日韓国人新春年賀交歓会」は民団愛知本部(河隆實団長)、愛知県韓国人経友会(李東旭会長)、愛知韓国商工会議所(柳和明会長)の3団体による共催。15日、名古屋市内のホテルに200人が参加した。
河団長は「韓日両国が良い年になることを願う」と口火を切った。
大村秀章県知事は「日本と韓国の関係が改善し、かけがえのない隣国としてお互いが理解しあうことが大事」と述べた。
民団岐阜本部(董勝正団長) 岐阜市内のホテルで行われた。
董団長は「昨年までの3年間はコロナの影響で行事が制限された。きょうの新年会を皮切りにたくさんの行事を企画していく」と決意を新たにした。
駐名古屋韓国総領事館の金星秀総領事も「地域社会に貢献できるよう、さまざまな活動を行っていきたい」とあいさつ。渡辺嘉山県議会議員は「韓国と日本が仲良くし、発展することが東アジアの平和、発展につながる」と期待を寄せた。
民団三重本部(殷慶基団長) 15日、四日市市内のホテルで三重韓国商工会議所(兪柄煥会長)と合同開催。
殷団長は「たくさんの行事を企画し、団員と地域社会に貢献できるよう尽力していく」と述べ、行事開催を通じた次世代育成の重要性も強調した。
成人式も同時に
民団神奈川本部(李順載団長) 民団と神奈川韓国商工会議所(河泳達会長)、横浜幸銀(呉龍夫理事長)の合同で7日、横浜市内のホテルで開催した。
李団長は尹錫悦大統領の就任で韓日関係に好転の兆しが見られると歓迎した。金玉彩駐横浜総領事は韓日シャトル外交の再会に期待を寄せた。席上、川崎市日韓親善協会を勇退し、現在は名誉会長の斎藤文夫さんに李団長が感謝状を贈った。
同会場では新成人11人の門出も祝った。
民団千葉本部(高炳佑団長) 14日、千葉市内のホテルで成人式も兼ねて開催。高団長は「日本の友人たちと協力しながら、スポーツなどを通じて韓日交流を進めていきたい」と抱負を述べた。
新成人は一人だけの参加となった。民団と千葉韓国商工協同組合、横浜幸銀信用組合から記念品が贈られた。
民団栃木本部(陳賢徳団長) 7日、宇都宮市のホテルで「新成人式」を兼ねて開催した。20歳を迎えた対象者は3人。このうち申才恩さん一人だけが出席した。
陳団長は「過去にあったことを記録し、これを新しい時代に活かすことが求められている」として今年度に取り組む課題を掲げた。
同胞市議が参席
民団埼玉本部(崔洛文団長) 14日、浦和区の埼玉韓国会館で開催。
崔団長は韓日間の懸案となっている徴用工問題について「解決されれば、日韓、韓日の問題が前進するものと期待している」と述べた。
団員子弟で立憲民主党埼玉県連合所属の荒川昌佑上尾市議が来賓として参席した。荒川市議は幼少期、民団のオリニ事業に参加し、韓国を4回訪問している。
民団西東京本部(崔貫一団長) 15日、同本部で80人を集めた。
朴秀浩副団長が「今年は家庭訪問で団員との紐帯を強くしていく」とした崔団長のあいさつを代読した。