[ 完全オンラインで行われた東京韓国学校高等部卒業式 ]

[ 李鐘建校長（右）とグータッチする卒業生 ]

[ 金美英校長（右）による卒業証書授与の様子 ]

[ 花束を手にする京都国際高校の卒業生ら ]

 
　大阪、京都の各民族学校でも高等学校の卒業式があった。いずれも新型コロナウイルス蔓延防止等重点措置区域に指定されているため、来賓や保護者、在校生の入場を制限してのひっそりとした式典となった。

東京韓学完全オンラインで…画面越しで卒業証書
　各地の民族学校高等部で卒業式が続いたが、東京韓国学校（呉公太理事長、鄭會澤校長）は、5日、第64回高等部卒業式を完全オンラインで行った。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、卒業生107人は自宅で待機。式の模様はユーチューブでライブ配信された。

　中継会場の体育館に鄭會澤校長が登壇。当日会場で参加予定だった107人卒業生一人ひとりの名前を呼び、画面越しにそれぞれ卒業証書を授与した。

　鄭校長は「これからそれぞれの道を進みますが、一人ひとり特別な存在であることを忘れずに自分らしく前へ進んでいってください。疲れた時にはTKS高等部のことを振り返って一休みし、また前へ進む準備をしてくれたらうれしい」というメッセージを贈った。

60人送り出す…建国高校
　【大阪】白頭学院建国高等学校は1月31日、同校講堂から第72期生60人を送り出した。これで高校卒業生は合わせて4986人を数えた。

　李鐘建校長は祝辞で、AIやビッグデータを駆使した来るべき新たな未来社会を生きるために必要なのは「発展性」「関係性」「複眼性」「当事者性」の4つだとして、卒業生に先駆的役割を果たすよう期待をかけた。

　卒業生の中から在学中特に功績の顕著だった生徒合わせて5人にソウル国際ロータリークラブ、真言宗総本山醍醐寺、堺フェニックスロータリークラブからそれぞれ奨学金が贈られた。

　卒業生の主な進路は延世大学、同志社大学、立命館大学など。

保護者に花束…OKIS高校
　【大阪】大阪金剛インターナショナル高等学校は5日、第60回卒業式を同校体育館で縮小開催した。卒業生は合わせて24人。各家庭からの参列者は2人までとし、在校生も生徒会役員3人のみとした。

　金美英校長がはなむけの言葉を贈ったのに対し、卒業生代表が「これからはどんな困難にぶつかることがあっても、乗り越えられる自信がある」と答辞を述べた。

　この後、卒業生は一人ひとりが各保護者に「サランヘヨ」の言葉を贈り、感謝の花を手渡した。

野球部称える…京都国際高校
　【京都】京都国際学園京都国際高校は5日、同校で第57回卒業式を行った。来賓は招かず、理事会と執行部のほかは生徒会代表4人だけの簡素な式典となった。

　卒業生は「進学コース」7人、「総合コース」から32人の計39人だった。朴慶洙校長は昨夏の甲子園でベスト4入りを果たした野球部に言及し、「学校や同胞社会に大きな喜びをもたらし、『やればできる』ということを教えてくれた」とその活躍を称えた。

　卒業後の主な進路は同志社大学、関西外語大学、建国大学、ソウル市立大学、阪神タイガースなど。