掲載日 : [22-11-08] 照会数 : 4665
在日柔道家の許海実 韓国代表1次選考会で優勝
[ 在日柔道家の許海実選手(写真:IJF) ]
柔道の韓国代表第1次選考会を兼ねた全国大会が7日までに、忠清南道・保寧の総合体育館で行われ、女子57キロ級で出場した在日同胞の許海実(ホ・ミミ=19、慶北体育会)が決勝で東京五輪代表だった朴ダソルに一本勝ちし、優勝を果たした。 来年3月に開かれる2次選考会の結果次第で韓国代表入りが決まる。
許海実は2002年、東京都江戸川区出身。父親は韓国国籍、母親は日本国籍だ。祖父母は韓国国籍だ。父と祖父の故郷が慶尚北道軍威の許海実は、東京都江戸川区出身。祖母は民団江戸川支部婦人会長を歴任した。高校2年だった2019年6月に慶尚南道の慶山で開かれた韓国ジュニア選手権で優勝し、韓国代表入りした。
早稲田大学スポーツ科学部2年生だった昨年、祖母の遺言で日本国籍を放棄した後、慶北体育会柔道チームに入団し、今年2月、代表チーム選抜戦を通じて韓国代表になった。
許海実は独立運動家、許碩(1857~1920年)の子孫でもある。許碩は日時代の1918年、慶尚北道地域に抗日檄文を貼り付け、日本警察に逮捕され獄中にあった独立闘士だ。出獄した3日後の1920年4月24日に死去した。1982年に大統領表彰、1991年に建国勲章「愛国章」を受章し、慶尚北道軍威郡に殉国記念碑が建立されている。