丁氏の指名には、政権後半期に緩みかねない公職者の規律を正して雰囲気を一新し、政権運営に勢いを得る狙いがあるとみられる。また、経済通として知られる丁氏を内閣の首長に充てることで、経済回復に打ち込む姿勢を示したと評価される。
さらに、丁氏は国会議員を6期に国会議長も務めたことから、国会と行政府の協力はもちろん野党の協力を引き出す上での適任者と文大統領は判断したようだ。
丁氏は全羅北道出身。双竜グループに17年間身を置き、役員も務めており、経済界での豊富な経験を持つ。盧武鉉政権では産業資源部(現・産業通商資源部)長官にも就いた。
第15代国会から現在の第20代国会まで、6期連続で国会議員に当選。盧武鉉政権の与党「開かれたウリ党」の院内代表や議長、「民主党」代表など党の要職を歴任した。第20代国会の前半の2016~18年に国会議長を務めた。
【聯合ニュース】