掲載日 : [20-02-20] 照会数 : 10762
民族学級児童が韓国語学習の成果競う
【大阪】民族学級で学んだ韓国語の成果を競う場「オリニウリマルイヤギ・カルタ大会」(主催=民団大阪本部、大阪韓国教育院)が16日、大阪市立中川小学校で開催された。出場したオリニや民族講師、教員、保護者、関係者ら550人が参加した。
カルタ大会は民団同本部と同教育院が制作したカルタを使用、30校から54チーム226人が出場。各チームとも4年生以下と5年生以上のグループに分かれた。
予選リーグは家族や人、動物、果物など、決勝トーナメントでは建物やスポーツ、山河などがウリマルで読み上げられた。オリニたちのカルタを取る素早い手さばきに、会場から熱い声援がおくられた。
熱戦の結果、優勝チームは4年生以下の部が大阪市立東桃谷小学校「ウリチング」で初優勝。5年生以上は大阪市立中川小学校「ファスバナナ2」だった。中川小は2連覇を果たした。
イヤギ大会には24校から51人が参加。韓服を着て一生懸命発表しているオリニや、感情豊かに表現しながら熱弁するオリニたちに観客からの大きな拍手が会場に響き渡った。
「最優秀賞」は自由作文「2つの国籍」の「金陽菜さん(東大阪市立布施小6年)。「韓国と日本の関係に悲しい思いをし、はやく仲良くなって韓国と日本のいいところをたくさんの人たちに伝えていきたい」と発表した。「優秀賞」は自由作文の梁蓮姫さん(大阪市立中川小5年)、課題文の玄康晟さん(大阪市立中川小6年、5年生以上の部)と姜鈴夏さん(東大阪市立柏田小3年、4年生以下の部)の3人。
主催者を代表して民団大阪本部の呉龍浩団長は「ウリマル弁論の発表、ハングルカルタの実力も年々レベルアップしていると聞いている。たくさんの友だちと交流しながら韓国文化を楽しみ、民族のルーツに自信を持つ契機になることを願っている」と期待を寄せた。
同大会は大阪府内の公立小学校の民族学級、民族クラブで学ぶ小学生を対象に開催、公立小学校の年中行事として定着し今年で14回目。駐大阪韓国総領事館の呉泰奎総領事も激励に駆け付けた。