掲載日 : [20-03-18] 照会数 : 11675
清見寺で善隣友好を考える 日韓合同授業研究会連続学習会
[ 瓊瑶世界の扁額を掲げた鐘楼 ]
[ 左側がボランテイアガイドの伏見鑛作さん ]
「今こそ朝鮮通信使を学ぼう」と、昨年11月から屋内で連続学習会を開催している「日韓合同授業研究会」(藤田直彦代表)は14日、「番外編」として静岡市清水区にあるゆかりの清見寺を見学するフィールドワークを実施した。同寺はユネスコ「世界の記憶」に登録された日本側資料209点のうち、実に48点を所蔵する。
境内の鐘楼には「瓊瑶世界」という扁額が掲げられている。瓊と瑶とはそれぞれ「朝鮮」と「日本」という光輝く玉のことだ。すなわち「二つの玉がお互いを照らしあえば、その光は増幅されてさらに輝くであろう」と両国友好への願いを込めた。製述官朴安期が1643年に書いた。
案内に立ったボランテイアガイドの伏見鑛作さんは「昔はもっと大変だった」と、現在の韓日関係の現状を憂いていた。韓国から若い学生が見学に訪れると必ず案内するという。
元教員の川辺寛子さんは「朝鮮通信使について勉強を始めたので、前から来たいと思っていた。実際に現場に立つとまた違う感慨を覚える」と感想を語った。