民主平和統一諮問会議日本地域会議(孫栄泰副議長)は6月24日、韓国中央会館で平和統一講演会を開き、民団関係者ら約100人が参加した。
韓国側講師の陳昌洙・世宗研究所日本研究センター長は「国際関係の変化と韓日協力」をテーマに「ロシアと北韓が関係を一段とグレードアップしている。この権威主義と韓・米・日の民主主義の対立構図が厳しくなり、韓国に脅威を与えている」と述べ、「戦争や地域紛争に介入してきた米国の役割が弱まり、地域の安定維持ができない。新しい秩序をつくらないと中国に対抗できない」と危機感を示した。
韓日関係については、関係改善が国民の皮膚感覚でわかるような政策が必要だとして、日本入国のたびに写真提出と指紋押捺が強制される制度をなくし、スイカ(ICカード乗車券)が韓国でも使えるようなシステム導入を提案した。
日本側の平井久志・共同通信客員論説委員は「南北関係の動向と日韓関係」について「金正恩政権が韓国を同胞とみなさず、祖父、父が進めてきた『平和統一政策』を否定したことで在日の朝鮮総連がどう対応してくるか注視しなければならない」と注意喚起した。